メルセデス・ベンツ 遂にchatGPTを車に搭載させる

ChatGPTで車内音声コントロールをレベルアップ

いつか来るだろうと思っていたが、世界中で話題になっているAIチャットボット「ChatGPT」がついに自動車に搭載された。メルセデス・ベンツが、MBUXインフォテインメントシステム(メルセデス・ベンツのナビシステム)にChatGPTを搭載したのだ。具体的には、インフォテインメントの直感性を向上させるために、車内音声制御システムにChatGPTを組み込んだのだ。無論、車に話しかけるだけで勝手に運転してくれるわけではないが、オーディオやナビゲーションなどの車内システムを音声コントロールする際の精度が上がることは間違いない。このサービスは現在試験運用中で、米国の顧客のみ利用可能である。

今後の車はプロアクティブになっていく

メルセデスベンツによると、ChatGPTは同社のインフォメントシステムでさまざまな用途に使用できるとのこと。帰宅途中に夕食に何を作るかを提案してくれたり、目的地についてより詳しく教えてくれたりしてくれる。メルセデス・ベンツのMBUXは、スマホ同様、自宅のスマート家電を車の中から操作するオプションをすでに提供しているが、今後は車に話しかけるだけでChatGPTを通じて自宅のスマート家電を操作できる。また、天候に応じて、自宅に近づいたときに冷暖房を起動することも提案してくれる。

ChatGPTの力でメルセデスのインフォテインメントシステムは確実に優位に立つだろう。ユーザーの音楽、ポッドキャスト、オーディオブックの好みを理解し、それに基づいて音楽を提案をすることができるだけでなく、車両の燃料/オイルレベル、タイヤの空気圧、センサーなどをより適切に監視し、ユーザーに潜在的な問題についてタイムリーに通知および警告することもできる。しかも、これらすべてを車側がプロアクティブ(能動的)にやってくれる。

ベンツを含む一部高級車ではアレクサの様な音声コントロール機能が搭載されているが、正直、精度はイマイチなので結局手動で操作してしまうこと多い。今後、chatGPTをはじめとする様々なAIが登場してくることが予想されるが、これらのAIと自動車とのコラボレーションで車が更に高機能化することは間違いないだろう。

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