外車に乗ろう
限定モデルをよく発売することで知られるロールスロイス。ロールスロイスのフラグシップモデルであるファントムの新たな限定モデルが発売された。名前は「Tempus Collection(テンパスコレクション)」。迫力のあるロングボディーはカイロスブルー(Kairos Blue)に塗装され、シックな雰囲気を身に纏っている。カイロス(Kairos)はギリシャ後で「時」を意味する。夜空に輝く星をイメージして調合されたこの特別カラーには、輝きを演出するための雲母が多数散りばめられている。
この特別なファントムの特徴は煌びやかなインテリアだ。ファントムの高級オプション(確か300万円くらい)に星空の様に光る天井があったが、このテンパスコレクションは天井だけでなくドアパネルまでもが光る。キャビン全てが星に包み込まれるというわけだ。その中でひときわ目を引くのが「パスサーヘッドライナー」と名付けられた美しく輝く天井で、パルサー(パルス状の可視光線、電波、X線を発生する天体)を模して作られている。
さらにダッシュボードもこれまた奇抜なデザイン。「Frozen Flow of Time」(直訳で時の流れが凍る)と命名された波打つ様な形状のダッシュボードはパルサー星の回転周期(1億年)を表現するために、100枚のアルミニウム版をフライス加工して作られた芸術作品だ。
もう一つの特徴。それはこの車には時計が付いていない。その理由をロールスロイスの最高経営責任者Torsten Muller Otvos氏はこう語る。「ロールスロイスの顧客は時間に縛られていないから」
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