【ベンツ】3代目Cクラス(2007~2014年式)を買おう【中古車選び】

3代目 Cクラス(W204)とは?

俊敏性と快適性を売りに、打倒3シリーズ(BMW)を掲げて登場した3代目Cクラス(W204)はメルセデス・ベンツが2007年から2014年かけて発売していたセダン・ステーションワゴン・クーペタイプの自動車です(セダン:W204、ワゴン:S204、クーペ:C204)。ライバルはBMW3シリーズ、Audi A4、ジャガーXFで日本車ではマークXなどが挙げられます。
2代目Cクラスの全体的に丸みをおびた”いかにもコンパクトセダン”といった印象とは対照的に、デザインを一新した3代目Cクラスはエッジを効かせたスポーティな見た目になり、上級グレードであるSクラスを彷彿とさせるフロントマスクを採用して高級感もより一層増しています。内装に関しても先代の高級感を維持しつつも、全体的に角ばったモダンなデザインになり、ベンツのマルチナビゲーション機能であるCOMANDシステムを全車に標準装備。
車体の大きさは全長4581×全幅1770×全高1444mmと2代目から少し大きくなったものの、全幅は1800mm以下と日本国内での取り回しには困らないサイズになっています。更に2013年~モデルにはレーダーセフティPKGをオプション装備で用意するなど、安全性能も大幅に進化しています。

2015年になり4代目Cクラス(W205)が発売され、3代目Cクラスも中古で150万円以下と大変リーズナブルな価格で手に入れられるようになってきました。本記事で3代目Cクラスの購入をご検討されている方に向けて、”3代目Cクラスの特徴”、”おすすめのグレード”、”維持費や故障”について説明していきます

3代目Cクラス(W204・S204)の特徴
スペック紹介

3代目Cクラスは2007年~2011年に発売された前期モデルと2011年~2014年に発売された後期モデルとでスペックが異なります。スペックは下の表の通りです。

       
<前期モデル(2007年~2011年)>
グレード 排気量 エンジン 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 燃費 新車価格
C180 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 156PS/25.5kg・m 5速AT FR 14.4km/L 約400万円
C200 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 184PS/27.5kg・m 5速AT FR 12.8km/L 約500万円
C200 コンプレッサー 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 スーパーチャージャー付 184PS/25.5kg・m 5速AT FR 11.2km/L 約45万円
C200 CGI 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 184PS/27.5kg・m 5速AT FR 11.6km/L 約500万円
C250 2,496cc 272M25型 DOHC V型6気筒 204PS/25.0kg・m 5速AT FR 9.5km/L 約600万円
C250 CGI 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 204PS/31.6kg・m 5速AT FR 11.2km/L 約570万円
C300 2,996cc 272M30型 DOHC V型6気筒 231PS/30.6kg・m 5速AT FR 9.5km/L 約700万円
     
<後期モデル(2011年~2014年)>
グレード 排気量 エンジン 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 燃費 新車価格
C180 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 156PS/25.5kg・m 7速AT FR 14.2km/L 約400万円
C200 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 184PS/27.5kg・m 7速AT FR 13.6km/L 約500万円
C200 コンプレッサー 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 スーパーチャージャー付 184PS/25.5kg・m 5速AT FR 13.6km/L 約500万円
C200 CGI 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 184PS/27.5kg・m 5速AT FR 13.6km/L 約450万円
C250 1,795cc 271型 DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 204PS/25.0kg・m 7速AT FR 13.2km/L 約600万円
C350 3,498cc 276型 DOHC V型6気筒 306PS/37.7kg・m 7速AT FR 12.8km/L 約700万円

3代目Cクラスにはセダンタイプ(W204)とステーションワゴンタイプ(S204)が存在し、どちらのモデルでもスペックは上の表の通りです。C180 、C200、C250CGIが2000㏄以下のターボエンジンを搭載したモデルで、C200コンプレッサーがターボではなくスーパーチャージャーを搭載したモデルとなります。中古市場ではC180やC200が多く見かけられますが、2.5リッターV6を搭載したC250と3リッターV6エンジンを搭載したC300もラインアップされています。欧州・北米仕様だとマニュアルトランスミッションの設定がありますが、日本仕様だと5速ATか7速ATの設定のみとなります。
3代目Cクラスは2011年を機にビッグマイナーチェンジをしています。しかし、外装・内装・走行性能に関しての変化はありますが、基本スペックにはさほど変化はありませんでした。後期型はC300がC350と名前を変え、エンジンも3.5リッターV6エンジンになり、231馬力から306馬力へとパワーアップしています。
燃費や維持費を考えて選ぶなら、中古市場に多く流通しているC180やC200が良いでしょう。パワー重視で選ぶなら前期型のC300か後期型のC350ですが、タマ数が少ないのでコンディションの良い個体が見つかったら早めに目星をつけておきましょう。

セダン(W204)のエクステリア(外見)

まずはセダンタイプ(W204)から見ていきましょう。ライバル車のBMW3シリーズなどに比べると直線が強調されたデザインになっています。先代の丸みを帯びた愛らしいデザインからは一変してスポーティでクラシカルな見た目になりました。また、W204にはアバンギャドル(スポーティな見た目の意味)とエレガンスのエクステリアグレードが用意されており、アバンギャルドを選択するとボンネットのスリーポインテッドスター(ベンツのロゴのオーナメント)は無くなり、代わりにフロントグリルにでかでかとスリーポインテッドスターが配置されます。更にフロントグリルはラインの数が減り、外気を取り込みやすいスポーティなグリルになっています。また、AMGスポーツパッケージ(オプション)を選択するとフロントバンパー、サイドスカート、リアバンパーがよりスポーティな見た目のものが装備されます。一方でエレガンスはその名の通りクラシカルで落ち着いた見た目です。ボンネットにはロゴのオーナメントが装着され、フロントグリルもメッシュの細かいタイプになっています。また、C180、C200では一本出しマフラーですが、C250とC300は二本出しマフラーになります。

ワゴン(S204)のエクステリア

次にステーションワゴン(S204)を見ていきましょう。大きさはセダンから全長と全高が15㎜拡大された全長×全幅×全高:4600×1770×1460mm。セダンよりやや大きくなっているものの、全幅はセダンと変わらず1770mmなので国内の立体駐車には収まるサイズになっています。ワゴンタイプにもセダン同様アバンギャルドとエレガンスの2種類の外見から選ぶことができます。アバンギャルドはベンツのロゴが強調されたややスポーティなデザイン。エレガンスは目の細かいフロントグリルとスリーポインテッドスターのオーナメントがボンネットについた落ち着いた大人のデザイン。ワゴンタイプにもAMGスポーツPKG(オプション)が用意されているので、これを装備している個体はスポーティなエアロ形状になっています。

前期型と後期型ではどう違う??
①グリル・ライト・バンパー形状

写真左が前期型(C300 アバンギャルド×AMGスポーツPKG)、右が後期型(C350 エレガンス×AMGスポーツPKG)。まずはフロントグリルですが、これは前期と後期の違いではなくアバンギャルドとエレガンスの違いです。前期型と後期型の見た目上の違いはヘッドライト形状です。後期型は段差が付いたヘッドライトになっており、ポジションライトをはじめ光源にLEDを多用。ポジションのLEDは「C」の形をしたライトになっています。また、フロントバンパーに付いているフロントフォグランプも後期型からは横長のLEDに変更されています。後期型になってフロントからの見た目は、上位モデルであるEクラスに近い見た目になっています。

続いてリアです。リアもライト回りが変化。テールランプの赤い部分が「C」の形になっています。また、テールランプもLED化されています。

②内装
MERCEDES-BENZ-C-Klasse--W204--1418_23
前期型
後期型

内装に関しては前期型から後期型にかけてフルモデルチェンジ並みの大幅変更がなされています。ステアリングは上位モデルのCLSクラスと同様のものを採用し、レザーを多用した高級なものになりました。ナビのディスプレイも前期型はエンジンをかけるとダッシュボードからニョキっと自動で出てくる仕様でしたが、後期型ではSクラスと同じようなダッシュボード内蔵式ディスプレイを採用しています。スピードメーターのパネルにもカラーディスプレイが内蔵され、よりレーシーなデザインに。その他にも後期型からは、アンビエントライト(内装のカラー照明)が採用され、上位クラスに匹敵する内装になっています。
また、変わったのは内装の見た目だけではありません。後期型ではナビやオーディオに関する性能も大幅に向上しています。オーディオの音質も向上し、COMMANDシステムも次世代のものに進化。携帯電話を車に繋げてインターネットに接続できるようになったり、PCで事前に調べた場所を目的地としてナビに設定することも可能になりました。

③走行性能・安全装備

前期型のトランスミッションは5速ATでしたが、後期型からは新たに7速ATが導入されました。前期型でも十分シームレスな加速ができますが、後期型は更にスムーズな加速を体感できます。また、変速が細かくなったことで加速が効率化され、街乗りでの燃費はやや向上しています。
安全装備に関しても大幅に向上。居眠り運転による事故を未然に防ぐ「アテンションアシスト」やハイビームとロービームを連続して自動で切り替える「アダプティブ ハイビームアシスト」が標準装備となりました。更に2013年7月~発売のモデルには、衝突軽減ブレーキである「PRE-SAFEブレーキ」や、クルーズコントロールの「ディストロニック・プラス」などをセットにした「レーダーセーフティパッケージ」がC180を除いて標準装備されています(C180はオプション装備)。

インテリア(内装) セダン編

内装に関しては、モダンで先進的なイメージ。外見同様に先代に比べて直線が強調されたデザインは好みが分かれるでしょう。前期型はセンターコンソールの部分がプラスチックなので、若干安っぽさが感じられます。後期型では上位クラスに匹敵する高級感にスポーティさが加わった内装になっています。前述しましたが、前期型はポップアップ式のナビ画面に対し、後期型はダッシュボード埋め込み式になっています。ナビの性能は後期型の方が優秀ですが、社外品のナビに変えたい場合などは前期型の方が取り換えが容易です。前期型・後期型共に快適装備に関しては文句なし。前期型でも左右独立エアコン(前席)になっているのはありがたいです。
ステアリング後ろのパドルシフトは前期型はAMGスポーツパッケージ(オプション)を選択した車両、後期型はアバンギャルドのグレードには付いています。2010年~はキーレスゴー(プッシュスタート)も標準装備(一部オプション)されています。

シート形状は標準シートのもの一種類のみ。シート素材は標準がファブリック、オプションで本革を選択可能です(写真は本革)。標準タイプのシートでもホールド感は十分。束縛は全くないのに、カーブでは身体をしっかりと抑え込んでくれます。オプションでシートヒーターとメモリー機能付きパワーシートを選択可能。これらの機能は付いていると意外と便利なので、付いている車両がお勧めです。

コンパクトセダンと言えど、後部座席のスペースは十分。大の大人が長時間乗っても全く疲れることはなく、かなり快適に乗れます。

トランクスペースは後部座席を倒さない状態で475L。このクラスの車にしては十分なサイズですが、Audi A4やBMW3シリーズと比べると若干小さい気がします。しかし、後部座席の広さを考えるとトランクの奥行は結構あります。後部座席を倒しトランクスルーにすると約1200Lの容量になるので、ゴルフバッグ3つは積載可能です。

インテリア(内装) ステーションワゴン編

運転席、ダッシュボード等の基本的な内装はW204(セダン)と同じです。異なっている点は後部座席とトランクスペース。後部座席に関して言えば、足元のスペースは変わりませんが、リアがワゴンタイプになっていることで頭上の解放感はセダンタイプに勝ります。

トランクスペースはセンダに比べかなり広くなっています。後部座席を倒さない状態で485Lの容量があり、3~4泊用のスーツケース3つは積載可能です。後部座席を倒せば1500Lの容量になりますので、買い物・旅行・キャンプに行っても困ることはないでしょう。また、2013年~のモデルには、運転席やエレクトロニックキーのスイッチでテールゲート(トランクの扉)を自動的に開閉できるほか、テールゲート部のスイッチでも自動的に閉めることができる「EASY-PACK自動開閉テールゲート」を標準装備。ボタン操作で自動開閉するだけでなく、開口部の高さを任意で設定することができます。

乗り心地・走行性能

アクセルレスポンスは非常に良好。しかし、アクセルを踏み込んでも車が暴れだすことはなく、前期型も後期型も走り出しは驚くほどスムーズ。ブレーキに関しても、ライバル車であるAudi A4やBMW3シリーズと比べブレーキの効きは優秀。スーっと走り出し、意のままにピタッと止まるといった感じの車です。ハンドリングは重すぎず軽すぎずといった印象で、車速感応式ステアリング(車速に合わせてハンドルの効きを変化させる)を搭載しているので、どんな速度で走っていても軽くハンドルを切ればスイスイ曲がってくれます。また、油圧式可変ダンパー(セレクティブダンピングシステム)を搭載しており、走行状況に応じてダンパーの硬さを自動調節してくれます。滑らかな路面ではダンパーはしなやかに動き、コーナリング時などでハンドル大きく切るとダンパーはガッチリ硬くなります。街乗りだけで3代目Cクラスの快適性は十分に味わうことができます。

高速走行時でも安定性・快適性は「さすがメルセデス」としか言いようがありません。100km/hくらいでは車体は全くフラつかず、抜群の安定感を維持して加速していきます。2000㏄以下のC180やC200であってもパワー不足感は一切感じません。街乗りでの日用使いをするならC180・C200で必要十分ですが、少しの悪路やワインディングロード・サーキットなどでガッツリドライビングを楽しみたい方はパワーに余裕があるC250やC300(C350)をオススメします。
加減速・足回り・ハンドリングのどれを取っても完成度は非常に高く、Cクラスであってもメルセデスが提供する「安全・安心の走り」を十分に体感することができます。CクラスはAudi A4やBMW3シリーズに比べ乗り心地に関しては一番で快適性とスポーティさを両立していますが、BMWの方があえて重み付けされたステアリングを採用するなど、いわゆる「車を自分で操っている感」をダイレクトに感じることができるので、そういったドライビングフィールを求めている方にはCクラスはやや物足りなく感じるかもしれません。

安全性

ユーロNCAP評価を見てましょう。ユーロNCAPとはヨーロッパで実施されている自動車安全テストで、乗員保護、歩行者保護、チャイルドプロテクション、安全支援機能の4種の観点からテストを行い、その結果をもとに得点が付けられます。
3代目Cクラスは乗車保護が82点、チャイルドプロテクションが70点、歩行者保護が30点、安全支援機能が86点で総合評価が星5つの満点でした。

衝突時の安全性に関しては問題ないでしょう。
安全装備に関しては、デュアルフロントエアバッグ、フロントサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ(全席)、ABS、ブレーキアシスト、トラクションコントロール等が基本的なものは標準装備されています。
安全支援システムに関しては、後期型から居眠り運転による事故を未然に防ぐ「アテンションアシスト」やハイビームとロービームを連続して自動で切り替える「アダプティブ ハイビームアシスト」を標準装備。2013年~発売のモデルには衝突軽減ブレーキの「PRE-SAFEブレーキ」や、アダプティブクルーズコントロールの「ディストロニック・プラス」などをセットにした「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備されました(一部オプション)。

3代目Cクラスの維持費は??
基本維持費(固定維持費)
   
名目 金額(年間維持費) 金額(月間維持費) 内訳
自動車税 36,000円 (C180, C200)
43,500円 (C250)
50,000円 (C300)
57,000円 (C350)
3,000円 (C180, C200)
3,625円 (C250)
4,200円 (C300)
4,750円 (350)
C180,C200:1,795cc
C250:2,496cc
C300:2,996cc
C350:3,498cc
自動車重量税 16,400円 2,750円 車重1.5t超~2.0t以下 2年間で32,800円
自賠責保険 15,520円 1,300円 24ヵ月契約で31,040円
印紙 1,800円 150円
車検基本料 25,000円 2,100円 2年に一度で50,000円
車検基本点検料+24ヶ月点検+代行手数料
※依頼する業者によって異なります。
合計 94,720円 (C180, C200)
102,220円 (C250)
108,720円 (C300)
115,720円 (C350)
7,900円 (C180, C200)
8,520円 (C250)
9,060円 (C300)
9,600円 (C350)

上の表は3代目Cクラスの基本維持費になります。基本維持費とは税金や車検代などその車を所有する以上絶対に支払わなくてはいけない費用のことです。自動車税は二年に一回(原則一括払いだが場合によっては分割も可)で5月までに支払います。また、車検も二年に一回車検代として重量税+自賠責保険+印紙代+車検基本料を支払います(車検代も分割払い可能)。車検にかかる費用の内法定費用(重量税、自賠責保険、印紙代)はどこに車検を頼んでも変わりませんが、車検基本料は車検をお願いする業者によって大きく異なってくるので気をつけましょう(正規ディーラーに頼むとかなり高額です)。
基本維持費は年間換算にするとC180,C200で94,720円、C250で102,220円、C300で108,720円。C350で115,720円です。

また、注意して欲しいのが、上の表の金額は基本維持費の最低金額であって車検時の点検で何か不備が見つかって部品交換をすることになると、追加で交換部品代(整備料金)を支払わなくてはいけません。何も異常がなければ交換部品なしで0円ですが、エンジンオイルやブレーキフルード、オイルフィルター、ブレーキパッドなどの消耗品の交換は必要になってくるので経験上50,000円くらいは交換部品代で車検代に上乗せされます。

変動維持費(※一例です)
 
名目 金額(年間維持費) 金額(月間維持費) 内訳
駐車場代 180,000円 15,000円 月額15,000円×12ヵ月で計算
任意保険 67,000円 5,600円 ・対人対物補償:無制限
・人身損害保険:5000万円
・車両保険:なし
・運転者:本人限定(26歳以上)
・等級:6等級(新規)
・ゴールド免許
ガソリン代 62,000円 5,200円 ・年間走行距離:5000km
・ガソリン代:約160円/L
・燃費:約13km/L
自動車ローン 181,200円 15,100円 ・支払総額:1,300,000円 (Cクラス中古平均価格)
・頭金:500,000円
・借入金額:800,000円
・ボーナス返済額:なし
・年利:5%
・借入期間:5年(60回払い)
合計 490,200円 40,850円

続いて3代目Cクラスの変動維持費です。変動維持費とは駐車場代や保険料など車を所有する人の環境や乗り方によって変化する維持費の事です。変動維持費の中で大きな割合を占めるのは駐車代と自動車ローンです。駐車代に関してはピンキリで都内で所有するには15,000円~50,000円で郊外や戸建ての場合0~10,000円といったところでしょう。
自動車ローンに関しては頭金の額やボーナス月の返済額によって月々の支払額が大きく異なってきます。ローンを組まずに一括で購入してしまえばローンは0円ですし、頭金を多く払えばその分月々の返済額は安くなります。上の表は総額130万円の中古のCクラスを頭金に50万円を支払い5年ローン(60回払い)で購入したケースです。
また、任意保険ですが保険会社やプランによって額が異なってきますが、任意保険料の大小を一番大きく左右させるのは”車両保険を付けるか付けないか”です。正直なことを言ってしまうと車両保険は付けるに越したことはありません(新車なら絶対につけます)。しかし、保険は掛け捨て(何も起こらない限り損)であり私の場合はなるべく維持費は安く抑えたいので中古車の場合は(車種によりますが)車両保険を付けないことが多いです。どうしても心配な方はエコノミープランなどの車両保険に加入することをお勧めしま

3代目Cクラスの故障は??

E90・E91でよくある故障はラジエーターの冷却水漏れ、エンジンオイル漏れ、センサー類の不具合などが挙げられます。冷却水・オイル漏れなどはホース等の消耗品が劣化して起こることが多いので、少し仕方ない部分はありますが、どちらも工賃込みで10万円くらいで修理可能です。センサー類の不具合も、OEM品などを使って修理すれば5~10万円程度で修理できます(純正品×ディーラでの修理だと超高いです)。
また、エンジンオイルとトランスミッションオイルもこまめに交換しましょう。オイル類の劣化によりエンジン・トランスミッションがダメになるケースは珍しくありません。この場合、修理代も50万円~とかなりの高額になるのでしっかりメンテナンスしましょう。
購入時は点検・整備記録に目を通し、可能であれば試乗してください。当然ですが年式が新しいほど故障のリスクは低くなるので、予算と相談してなるべくコンディションの良い個体を選びましょう。
不測の事態に備え、E90・E91を購入する場合は手元に50万円程度用意しておくと安心です。

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