【Audi】Audi A1(2011~2018年式)を買おう?【中古車選び】実験

Audi A1とは?

Audi A1はアウディが2011年から発売しているアウディの中で最もコンパクトなエントリーモデルである。2010年までのアウディのエントリーモデルといったらAudi A3でした。2011年になり若年層をターゲットにした全く新しいスポーツコンパクトカーとしてAudi A1が登場しました。Urban egoist(自分の価値観を大切にする、高い審美眼を持つユーザー)をコンセプトとし、それまでのエントリーモデルであるA3から全長を400㎜程短くした超コンパクトボディにアウディの魂を吹き込みました。ライバル車としてMINIやフィアット500が挙げられますが、MINIやフィアット500が丸目型ヘッドライトのいわゆる「可愛い見た目」に対してA1は釣り目型ヘッドライトの「攻撃的な見た目」で、アウディらしいモダンでスタイリッシュなデザイン。更に、見た目だけではなく走りにもアウディらしさを感じられます。
2018年になり2代目Audi A1が発売され、初代A1の中古も150万円以下で手に入れられるようになってきました。本記事では初代Audi A1の購入をご検討されている方に向けて、”初代A1の特徴”、”おすすめのグレード”、”維持費や故障”について説明していきます。

初代Audi A1の特徴
スペックのご紹介

初代A1には大きく分けて1.0TFSIと1.4TFSIの2種類のモデルがあります。スペックは下の表の通りです。

グレード 排気量 エンジン 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 燃費 新車価格
1.0TFSI 999cc 直列4気筒直噴ターボ 95PS/160Nm 7速Sトロニック FF 22.9km/L 約260万円
1.4TFSI 1,389cc 直列4気筒直噴ターボ 122PS/200Nm 7速Sトロニック FF 19.0km/L 約290万円

Audi A1には3ドアモデルと5ドアモデル(スポーツバック)が存在し、どちらのモデルでもスペックは上の表の通りです(スポーツバックの方が新車価格はやや高め)。まず2011年に1.4TFSIのA1(3ドアモデルのみ)が発売されました。その後、2012年になり1.4TFSIの5ドアモデルであるA1スポーツバックが発売されました。そして、2015年より3ドアモデル・スポーツバック共に1.0TFSIエンジンを搭載したグレードが登場しました。

A1クーペのエクステリア(外見)

まずは3ドアのクーペタイプから見ていきましょう。フロントはカッコよく、リアはかわいいといった感じです。フロントマスクが結構いかつめなので、全体的にもう少しカクカクしたデザインでも良いのかなと個人的には思います。しかし、このアンバランスさが逆にかっこいいのかもしれません。ちなみにA1はVWのPOLOと同じフレームを使っていますが、見た目は別物。A1はオプションが豊富でカラーの組み合わせなど多数から選ぶことができるので、中古市場にも個性的な一台があるかも。

A1スポーツバックのエクステリア(外見)

次に5ドアのスポーツバックを見ていきましょう。大きさは3ドアモデルと変わらず全長×全幅×全高:3970×1745×1440㎜。実用性を加味して選ぶならば3ドアモデルよりも断然5ドアのスポーツバックでしょう。通常、同じモデルであっても3ドアと5ドアではその見た目に結構な違いがあるというのが一般的です(ベンツのCクラスなど)。しかし、A1の嬉しい所は5ドアモデルと3ドアモデルの外見がほとんど変わらず、スポーツバック(5ドア)であっても3ドアモデルと同等のスタイリッシュなフォルムを持ち合わせています。更に、5ドアモデルでは3ドアモデルに比べて運転席・助手席のドアがショートサイズになっているので、狭い駐車場などで乗り降りがしやすくなっています。

前期型と後期型で見た目はどう違う??

初代A1は2011年~2018年の間で発売されていましたが、2015年に一度マイナーチェンジを挟んでいます。マイナーチェンジでいくつか変更点がありましたが、外見上での変化点は20㎜延長された全長とヘッドライトの形状の2点くらいでしょう。全長に関しては20㎜の延長なので、見た感じでは前期型(2011年~)との変化はわかりません。ヘッドライトに関しては、後期型(2015年~)ではかなり角ばった形状になり、フロントからの見た目がよりシャープになりました。後期型のフロントマスクは若干厳つすぎる気がするので、個人的は前期型のヘッドライト形状の方が好きです。。リアに関しては前期型と後期型ではほとんど変化はありません。

インテリア(内装) クーペ編

インテリアは至って普通。ベンツAクラスの様な高級感はありませんが、アウディらしく極めてシンプルに仕上げられています。メカメカしくモダンな内装は操作性抜群。戦闘機のジェットエンジンの様なエアコンの吹き出し口もカッコいい。ナビは格納式でエンジン始動と共にディスプレイが出てくる仕様になっています。

シート形状はスポーツタイプと普通タイプの二種類から選択可能で、スポーツタイプだと写真の様にランバーサポートがついたシートになる。また、シート素材は標準がファブリックでレザーパッケージをオプションで選択するとレザーシートにすることができます(写真はレザーのスポーツシート)。

クーペタイプも一応四人乗りの設定になっているので、後部座席が存在します。しかし、大人が身を縮めて辛うじて乗れる程度の広さなので、後部座席に座って長距離移動は結構厳しいです。後部座席に関しては手荷物置きに使うくらいに考えておいた方がよさそうです。

トランクスペースは後部座席を倒さない状態で270L。このクラスの車にしては標準的なサイズですが、ゴルフバッグ一つ積むといっぱいになってしまいます。しかし、後部座席を倒すと910Lになるので、結構な量の荷物を積めます。

インテリア(内装) スポーツバック編

運転席、ダッシュボード等の基本的な内装はクーペタイプのものと同じです。異なっている点は(当然ですが)4ドアになっているところです。更にクーペタイプでは2人乗りの後部座席でしたが、スポーツバックでは3人乗りの設定になっています。後部座席はお世辞にも広いとは言えませんが、クーペタイプに比べ頭上にゆとりがあるので、クーペ程の圧迫感は感じません。しかし、大人が後部座席に座って長時間移動することはちょっとキツイ…。また、4ドアになったことで後部座席へのアクセスはクーペタイプに比べ格段に良くなっています。後部座席を手荷物置きに使う場合でも、後部座席にドアがついているので荷物の出し入れが非常にしやすいです。
スポーツバックは後部座席の使い勝手が良くなっただけではありません。4ドアになり運転席・助手席側のドアが短くなったことで、狭い所で運転席への乗り降りがし易くなっています。

トランクスペースに関してもクーペタイプとほぼ同じで、後部座席を倒さない状態で270L。後部座席を倒すと920Lになります。

乗り心地・走行性能

運転席からの視界は良好。いざアクセルを踏み込んでスタートすると、Sトロニック(DCT)のギクシャク感は全く感じさせない、なんともスムーズに走り出します。1.0TFSI(95馬力)と1.4TFSI(122馬力)のどちらも試乗しましたが、どちらも街乗りでの走りは軽快そのもの。非力さなどは1ミリも感じさせずスっと走り、ピタッと止まる。ハンドリングも抜群で、ハンドルを軽く切ればしっかりと曲がるので、ボディサイズと相まって狭い道での運転のしやすさは100点。しかし、サスペンションはやや硬めの設定になっていて、街乗りの速度(50km/h程度)だと少しだけ道路のわだちが気になります。

街乗りだけでなく、高速道路やワインディングロードでもA1の良さを十分に感じられます。高速道路で80~100km/hの速度域で走ってもコンパクトカーを運転しているということを忘れてしまう程の安定感。ちなみに1.0TFSIモデルと1.4TFSIモデルでは高速走行時に若干の差が出ます(1.4TFSIの方が少しの余裕を感じられる)。しかし、1.0TFSIでも必要十分でしょう。また、コーナリング時もしっかりと地面をとらえふらつくことなく曲がってくれます。街乗りではやや硬く感じられたサスペンションですが、高速走行時では最高の安定感を生み出すので、ドライバーに安心を与えてくれます。
サスペンションの設定がボタン1つで変えられる様な設定があれば文句なしです。

安全性

ユーロNCAP評価を見てましょう。ユーロNCAPとはヨーロッパで実施されている自動車安全テストで、乗員保護、歩行者保護、チャイルドプロテクション、安全支援機能の4種の観点からテストを行い、その結果をもとに得点が付けられます。
初代A1は乗車保護が90点、チャイルドプロテクションが79点、歩行者保護が49点、安全支援機能が86点で総合評価が星5つの満点でした。

エントリークラスのA1と言えど、さすがはAudi、ボディ剛性に関してはかなりシッカリしていると思います。しかし、安全支援装置に関しては今一つでしょう。標準で付いているのは6点エアバッグのみ。今の時代あって当然な衝突軽減ブレーキやクルーズコントロールも付いていません(オプションでも付けれません)。コンパクトカーだからこそ充実してほしい安全支援装置が何もないので、安全性に関してはちょっと物足りなさを感じます。ちなみに同クラスのVW5代目POLO(後期型)やベンツ3代目Aクラスには衝突軽減ブレーキ、クルーズコントロールが搭載されています。。

初代A1の維持費は??
基本維持費(固定維持費)
   
名目 金額(年間維持費) 金額(月間維持費) 内訳
自動車税 29,500円 (1.0TFSI)
34,500円 (1.4TFSI)
2,460円 (1.0TFSI)
2,875円 (1.4TFSI)
1.0TFSI:999cc
1.4TFSI:1,398cc
自動車重量税 12,300円 1,100円 車重1t超~1.5t以下 2年間で24,600円
自賠責保険 12,915円 1,100円 24ヵ月契約で25,830円
印紙 1,800円 150円
車検基本料 15,000円 1,250円 2年に一度で30,000円
車検基本点検料+24ヶ月点検+代行手数料
※依頼する業者によって異なります。
合計 71,515円 (1.0TFSI)
76,515円 (1.4TFSI)
6,000円 (1.0TFSI)
6,380円 (1.4TFSI)

上の表はAudi A1の基本維持費になります。基本維持費とは税金や車検代などその車を所有する以上絶対に支払わなくてはいけない費用のことです。自動車税は二年に一回(原則一括払いだが場合によっては分割も可)で5月までに支払います。また、車検も二年に一回車検代として重量税+自賠責保険+印紙代+車検基本料を支払います(車検代も分割払い可能)。車検にかかる費用の内法定費用(重量税、自賠責保険、印紙代)はどこに車検を頼んでも変わりませんが、車検基本料は車検をお願いする業者によって大きく異なってくるので気をつけましょう。
基本維持費は年間換算にすると1.0TFSIで71,515円、1.4TFSIで76,515円です。ひと月に払う金額に換算すると1.0TFSIが6,000円、1.4TFSIが6,380円。1.0と1.4でそこまで差はありません。

また、注意して欲しいのが、上の表の金額は基本維持費の最低金額であって車検時の点検で何か不備が見つかって部品交換をすることになると、追加で交換部品代(整備料金)を支払わなくてはいけません。何も異常がなければ交換部品なしで0円ですが、エンジンオイルやブレーキフルード、オイルフィルター、ブレーキパッドなどの消耗品の交換は必要になってくるので経験上30,000円くらいは交換部品代で車検代に上乗せされます。

変動維持費(※一例です)
 
名目 金額(年間維持費) 金額(月間維持費) 内訳
駐車場代 180,000円 15,000円 月額15,000円×12ヵ月で計算
任意保険 67,000円 5,600円 ・対人対物補償:無制限
・人身損害保険:5000万円
・車両保険:なし
・運転者:本人限定(26歳以上)
・等級:6等級(新規)
・ゴールド免許
ガソリン代 40,000円 3,300円 ・年間走行距離:5000km
・ガソリン代:約160円/L
・燃費:約20km/L
自動車ローン 298,000円 21,000円 ・支払総額:2,000,000円
・頭金:700,000円
・借入金額:1,300,000円
・ボーナス返済額:200,000円
・年利:5%
・借入期間:5年
合計 585,000円 44,900円

続いて三代目Aクラスの変動維持費です。変動維持費とは駐車場代や保険料など車を所有する人の環境や乗り方によって変化する維持費の事です。変動維持費の中で大きな割合を占めるのは駐車代と自動車ローンです。駐車代に関してはピンキリで都内で所有するには15,000円~50,000円で郊外や戸建ての場合0~10,000円といったところでしょう。自動車ローンに関しては頭金の額やボーナス月の返済額によって月々の支払額が大きく異なってきます。ローンを組まずに一括で購入してしまえばローンは0円ですし、頭金を多く払えばその分月々の返済額は安くなります。表の通りだと頭金に700,000円かつボーナス返済200,000円で月々の支払額は21,000円になります。
また、任意保険ですが保険会社やプランによって額が異なってきますが、任意保険料の大小を一番大きく左右させるのは”車両保険を付けるか付けないか”です。正直なことを言ってしまうと車両保険は付けるに越したことはありません(新車なら絶対につけます)。しかし、保険は掛け捨て(何も起こらない限り損)であり私の場合はなるべく維持費は安く抑えたいので中古車の場合は(車種によりますが)車両保険を付けないことが多いです。どうしても心配な方はエコノミープランなどの車両保険に加入することをお勧めします。

Audi A1の故障は??

Audi A1では故障の報告はあまり聞きません。しかし、2019年9月にトランスミッション(S-tronic)の不具合でリコールが発生しています(~2015年モデル)。トランスミッションを構成する一部の部品の加工が不適切だったため、亀裂が生じ、最悪の場合走行不能になります。その他のマイナートラブルは少額で修理可能ですが、トランスミッション・エンジンの故障は高額になります(リコール対象の場合は無償修理ですが)。また、走行機能(エンジン・ステアリングなど)に関わる故障は思わぬ事故にもつながりますので、気を付けましょう。A1の中古を選ぶ時は2015年~のモデルを購入することをおススメします。購入時は点検・整備記録に目を通し、可能であれば試乗してください。走り出しやシフトチェンジ時に変な音やガタつきがあったらその個体は避けるのが吉。

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