【Audi】Audi A3(2012年~2019年式)を買おう【中古車選び】

3代目 Audi A3 とは?

Audi A3は1996年からAudiが発売しているハッチバック型及びセダン型の小型乗用車です。ライバル車はBMW1シリーズ、ベンツAクラス。A3(3代目)のプラットフォームにはAudiの親会社であるフォルクスワーゲンの小型乗用車ゴルフⅦと同様のものを使用。新開発のスチール素材とアルミニウムを組み合わせたアルミハイブリッド構造などの最新の超軽量化技術によって、従来型より最大60kgも軽量になっており、ホイールベースが60mm長くなり伸びやかなエクステリアになったほか、後席の居住性も向上しています。また、インテリアは、奥まった位置に設置されたメーターパネルと、ドライバー方向に向けてオフセットされたセンターコンソールとがあいまって、まるで浮き上がった様なダイナミックな印象を与え、アウディが持つシンプルさはそのままにインテリかつスポーティなデザインとなっています。オーディオやナビゲーション機能も先代から大幅に向上し、携帯電話回線を使ってMMIナビゲーションをネットワークに接続できる「Audi connect」を搭載。Audi ConnectはWiFi機能を有しており最大8台のスマホやPCを接続しインターネットが使えるだけでなく、ナビにGoogle Earthのイメージや気象情報等を表示することもできます。パワートレインは1.4LTFSIエンジン(FF,  7速AT)と1.8LTFSIエンジン(4WD, 6速AT)の二種類から選べます。

2012年より3代目A3が発売され早8年、A3(3代目)も中古市場に100万円台で並ぶようになってきました。本記事で3代目A3の購入をご検討されている方に向けて、”3代目A3の特徴”、”おすすめのグレード”、”維持費や故障”について説明していきます

3代目 A3の特徴
スペック紹介

3代目A3は2012年~2016年に発売された前期モデルと2017年~2020年に発売された後期モデルとでスペックが異なります。スペックは下の表の通りです。

 
<前期モデル(2012年~2016年)>
グレード 排気量 エンジン 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 燃費 新車価格
1.4TFSI 1,394cc DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 122PS/20.4kg・m 6速AT FF 19.5km/L 約300万円
1.8TFSI
クワトロ
1,798cc DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 180PS/28.6kg・m 6速AT 4WD 15.0km/L 約400万円
 
<後期モデル(2017年~2020年)>
グレード 排気量 エンジン 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 燃費 新車価格
1.4TFSI 1,394cc DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 122PS/20.4kg・m 7速AT FR 14.2km/L 約300万円
2.0TFSI
クワトロ
1,984cc DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 190PS/32.6kg・m 7速AT 4WD 16.0km/L 約400万円

3代目A3にはセダンタイプとスポーツバックタイプ(ハッチバック)が存在し、どちらのモデルでもスペックは上の表の通りです。前期型では1.4L直4エンジンを搭載した1.4TFSIと1.8L直4エンジンを搭載した1.8TFSIクワトロの2種類で、前者が7速DCT(Sトロニック)でFF、後者が6速DCT(Sトロニック)でフルタイム4WDという設定になっています。馬力差は約60馬力、価格差は100万円程。
後期型では1.4L直4エンジン搭載の1.4TFSIと2.0L直4エンジン搭載の2.0TFSIの2種類があり、どちらも7速DCT(Sトロニック)で1.4TFSIがFF、2.0TFSIクワトロが4WDとなります。2018年~発売のモデルはグレードの名前が変わり、1.4TFSI=30TFSIとなり2.0TFSIクワトロ=40TFSIクワトロと言うグレード名になっています。
中古市場には1.4TFSIが圧倒的に多く存在し、1.8TFSIクワトロや2.0TFSIクワトロは1.4TFSIに比べたらタマ数は少ないですが、希少と言う程ではないので気に入った個体をじっくり探していきましょう。

セダンのエクステリア(外見)

まずはセダンタイプから見ていきましょう。先代のA3まではスポーツバック(ハッチバック)のボディ形状しかありませんでしたが、3代目になり新たにセダンタイプが導入されました。大きさは全長×全幅×全高=4456×1796×1416mm。全長が4456㎜とセダンとしては小さいが、全幅が1796㎜もあるためそこまでバランスは悪くないというのが第一印象。大きさは小ぶりですが、フロントマスクは厳つめの顔つき。LEDのポジションライトで縁取られたフロントライトとAudiのロゴがついた大きなグリルは健在です。フロントからの見た目はA4と見間違えてしまいますが、リアからはトランクが小さいせいかボディのコンパクトさがダイレクトに伝わってきます。
ベースグレードは16インチのホイールに2本出しマフラー。Sラインパッケージをオプション装備している車は、18インチアルミホイールとフロント・サイド・リアのバンパー形状がスポーツタイプのものになります。

スポーツバックのエクステリア

次にスポーツバック(ハッチバック)を見ていきましょう。大きさは全長×全幅×全高=4325×1785×1465mm。セダンより全長が130㎜程短く、全高が50㎜ほど高くなっています。全幅はセダンとほぼ同じ1785mmなので国内の立体駐車には収まるサイズになっています。元々A3はスポーツバックの形状がメインで売り出されていたため、全体的にスポーツバックの方がまとまりの良い自然なシルエットであるような気がします。先代のA3スポーツバックよりもホイールベースが60㎜伸びたことで、コンパクトハッチバックとしてはバンランス良い美しい見た目へと進化しました。フロントマスクはセダンと変わらず。リアのテールライトはセダンの方が現行に近いデザインになっています。ベースグレードは16インチのホイールに2本出しマフラー。Sラインパッケージをオプション装備している車は、18インチアルミホイールとフロント・サイド・リアのバンパー形状がスポーツタイプのものになります。

前期型と後期型ではどう違う??
①外見(エクステリア)

フロントからの見た目はセダンもスポーツバックも同じです。前期型と後期型の一番の違いはライト形状です。前期型は緩い段差のついたライトですが、後期型は段差部分が鋭くなりより段差が強調されたデザインになっています。ちなみに前期・後期どちらも標準でバイキセノンのヘッドライトですが、2015年発売のモデルからオプションのLEDライトパッケージを選択するとLEDのヘッドライトに変更することができます(車内の照明もLED化されます)。フロントグリルも横に大きくなり、前期型よりも攻撃的なデザインになりました。

続いてリアです。リアもライト回りが変化。と言ってもライト形状が変化したわけではなく、テールライトの中身(光る部分)が変化。テールライトもオプションのLEDライトパッケージでフルLED化可能です。また、このオプションにはアウディダイナミックターンインディケーター(流れるウインカー)も含まれています。

②内装(インテリア)

内装に関してデザイン面での変化はさほどありませんが、前期型から後期型にかけて最先端化されています。内装での一番の変化はメーターパネル。前期型ではアナログなタコメーターだったのに対し後期型ではフルデジタルの多機能ディスプレイ「バーチャルコックピット」がオプションで選べるようになりました。バーチャルコックピットではスピードメーターや車両の様々な情報はもとより、ナビの画面も表示させることが可能に(Google Earthも表示可能)。後期型のA3を選ぶ場合はバーチャルコックピット搭載の個体を選びたいところです。MMIも次世代のものが搭載され、オプションのナビゲーションパッケージ搭載の車両はアプリを通してスマホとナビの連携が可能になりました。ステアリングもAudiロゴが印字されたホーンの部分が小さくなり、より立体的なデザインへと進化しました。

③走行性能・安全装備

前期型のトランスミッションは6速DCT(Sトロニック)でしたが、後期型からは新たに7速DCT(Sトロニック)が導入されました。後期型ではよりスムーズな加速を体感できるようになりました。また、前期型の1.8TFSIエンジン(1.8TFSIクワトロモデルに搭載)に代わり後期型では独自の燃焼方式を採用した新しい2.0 TFSIエンジンを搭載(グレード名も2.0TFSIクワトロに変更)。馬力とトルクをアップさせつつも、燃費を前期型より8%向上させることに成功しました。
安全装備に関しても大幅に向上。ミリ波レーダーにより前方の交通状況を常時監視し、緊急時には自動ブレーキを発動するなどして事故の危険を減らす「アウディプレセンス フロント」を全車に標準装備。また、アダブティブクルーズコントロールも全車標準装備となっています(前期型はオプション)。
それに加え後期型からは「セーフティパッケージ」がオプションで選択可能に。このパッケージにはドライバーの車線維持操作をサポートする「アウディアクティブレーンアシスト」や高速道路を65㎞/h以下で走行中にアクセル・ブレーキ・ハンドル操作を一部アシストする「トラフィックジャムアシスト」が入っています。

インテリア(内装) セダン編

内装はメルセデスのような華やかさや豪華さとは対極的に非常にシンプルで機械感が感じられるメカメカしい内装。どちらかというと男性が好みそうなデザインで、シックで質感の高さが感じられます。やや直線的なイメージが強いエクステリアとは違い、シフトノブやエアコンの吹き出し口などは「マル」が多用されていて、少し優しめの印象です。ステアリング後ろのパドルシフトは全車標準装備。
前期型・後期型共にエンジンを始動させるとナビゲーションディスプレイがダッシュボードからニョキっと出てくる仕様になっています(次世代感があってGOOD)。ディスプレイはタッチパネル式ではないですが、シフトノブの手前にあるダイヤルの上面がタッチ式になっており、これを用いてナビ周りの操作が可能です。ただし、非常に使いにくく、実用性にはやや欠けます。
前述しましたが、後期型からはメータパネルが全面フルカラーの液晶になっていて、速度表示だけではなくナビ画面・車両情報も表示させることができます。便利ですが、メーター部分のナビを見ながら運転をするには少し慣れが必要です。
また、3代目A3からは車内でWifiが使える仕様になっていて(車自体がインターネットに接続できる)、スマホやPCをWifi接続することができます。しかし、あまり使ったことはありません。
オーディオ関連は、前期型からBluetoothオーディオに対応しており、スマホをワイヤレス接続して音楽や通話を楽しむことができます。また、前期型・後期型共に左右独立エアコンになっています。
3代目A3は最先端の装備が色々ついていますが、使い勝手の面でいえばベンツAクラスの方がやや上で、使いこなすにはある程度の慣れが必要です。

シート形状は標準シートとスポーツシートの2種類(スポーツシートはオプション)。シート素材は標準がファブリックとレザーのコンビ、オプションで本革を選択可能です(写真はファブリック×レザー)。標準タイプのシートの座り心地は至って普通。スポーツシートはサイドサポートがやや張り出しているのでカーブでのホールド力はバッチリ。座り心地も良く、締め付けられる感じはありません。電動パワーシートとシートヒーターは前期型・後期型ともにオプション装備となります。

後部座席は激狭かと思いきや、大人でも普通に座ることができます。175㎝くらいの成人男性が乗って、少し足元が窮屈に感じるくらいです。さすがにめちゃくちゃ快適!とまではいきませんが、少しの移動であれば特に疲れるといったことはありません。

トランクスペースは後部座席を倒さない状態で1.4TFSIモデルは425L、1.8TFSIクワトロモデルは390Lです(4WDは構造上積載量が小さくなる。後期型も同じ)。後部座席を倒さない状態でゴルフバッグ1個、Lサイズのスーツケースは2つほど積むことができます。後部座席を倒してトランクスルーにした場合は880Lの容量になり、ゴルフバッグ3つは積載可能です。

インテリア(内装) ステーションワゴン編

運転席、ダッシュボード等の基本的な内装はセダンと同じです。後部座席に関して言は、足元のスペースと頭上は若干スポーツバックの方が余裕がある感じですが、居住性はセダンとほとんど変わりません。

トランクスペースは1.4TFSIモデルは380L、1.8TFSIクワトロモデルは340Lの容量になります。スポーツバックには珍しく、セダンよりもトランクスペースは狭くなっています。後部座席を倒してトランクスルーにすると1200L。ゴルフバッグ3つは積載可能です。困るほどの狭さではないですが、スポーツバックならもう少し容量は欲しいところです。

乗り心地・走行性能

先代のA3はスポーティ感むき出しの乗り味でしたが、3代目A3はそのスポーティ感を維持しつつも静粛性を高めたしなやかな走りを実現しています
FFのモデル(1.4TFSI)であってもA3の小さなボディを操るには十分で、1.5Lエンジンであることを忘れさせてくれるほどです。また、4WDモデル(1.8TFSIクワトロ)は後輪による押し出しが加わり、より力強い加速感が味わえます。
トランスミッションは前期型が6速DCTですが、停止時からの走り出しがイマイチ。やはりDCT特有のギクシャク感があり、アクセルを踏んでいるのにローギアで引っ張り、次のギアに入るときにガックンといったシフトショックがあります。後期型からは7速DCTになり、このギクシャク感はやや改善されましたが、純粋なATと比較すると走り出しに若干のモタつきがあります。
しかし、ギクシャク感があるのは走り出しだけで、スピードに乗ってしまえば驚くほどスムーズに加速します。ターボエンジンなのでアクセルを踏んでから加速するまで一瞬のラグはありますが、その加速感はさすがAudiといったところ。
ブレーキに関してはかなり優秀。エンジンブレーキの効きは思ったほどではないですが、フットブレーキは抜群の効きの良さです。
ハンドリングのダイレクト感も素晴らしく、ボディのコンパクトさも相まって自由自在に車を操ることができます。高速でハンドルを切っても、ボディ剛性の良さから、全くロールすることはありません。
乗り心地としては「やや硬め」ですが、路面のわだちで身体が揺れる程ではなく街乗りで気になるほどの硬さではありません。硬さで比較するならベンツAクラスの方がやや硬い感じがしました。

高速走行時はA3といってもAudi。軽快さや静粛性は非常に高く、ロードノイズを拾うことはほとんどありません。コンパクトボディですが高いボディ剛性により100km/hくらいでは車体は全くフラつかず、抜群の安定感を維持して加速していきます。1.5L以下の1.4TFSIでも安定感・加速性能は十分ですが、4WDモデルの1.8TFSIクワトロ(2.0TFSIクワトロ)の方が地面に食らいついてパワフルに加速していく感じが味わえます。山道やワインディングを楽しみたい方にはクワトロモデルがお勧めです。

安全性

ユーロNCAP評価を見てましょう。ユーロNCAPとはヨーロッパで実施されている自動車安全テストで、乗員保護、歩行者保護、チャイルドプロテクション、安全支援機能の4種の観点からテストを行い、その結果をもとに得点が付けられます。
3代目A3は乗車保護が95点、チャイルドプロテクションが87点、歩行者保護が74点、安全支援機能が86点で総合評価が星5つの満点でした。

衝突時の安全性に関しては問題ないでしょう。
安全装備に関しては、デュアルフロントエアバッグ、フロントサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ(全席)、リアIsoFix、ABS、ブレーキアシスト、トラクションコントロール等が基本的なものは標準装備されています。
安全支援システムに関しては後期型から、ミリ波レーダーにより前方の交通状況を常時監視し、緊急時には自動ブレーキを発動するなどして事故の危険を減らす「アウディプレセンス フロント」を全車に標準装備。また、アダブティブクルーズコントロールも全車標準装備となっています(前期型はオプション)。
それに加え後期型からは「セーフティパッケージ」がオプションで選択可能に。このパッケージにはドライバーの車線維持操作をサポートする「アウディアクティブレーンアシスト」や高速道路を65㎞/h以下で走行中にアクセル・ブレーキ・ハンドル操作を一部アシストする「トラフィックジャムアシスト」が入っています。

3代目A3の維持費は??
基本維持費(固定維持費)
   
名目 金額(年間維持費) 金額(月間維持費) 内訳
自動車税 30,500円 (1.4TFSI)
36,000円 (1.8TFSI, 2.0TFSI)
2,550円 (1.4TFSI)
3,000円 (1.8TFSI, 2.0TFSI)
1.4TFSI:1,394cc
1.8TFSI:1,798cc
2.0TFSI:1,984cc
自動車重量税 16,400円 2,750円 車重1.5t超~2.0t以下 2年間で32,800円
自賠責保険 15,520円 1,300円 24ヵ月契約で31,040円
印紙 1,800円 150円
車検基本料 25,000円 2,100円 2年に一度で50,000円
車検基本点検料+24ヶ月点検+代行手数料
※依頼する業者によって異なります。
合計 89,220円 (1.4TFSI)
94,720円 (1.8TFSI, 2.0TFSI)
7,435円 (1.4TFSI)
7,900円 (1.8TFSI, 2.0TFSI)

上の表は3代目A3の基本維持費になります。基本維持費とは税金や車検代などその車を所有する以上絶対に支払わなくてはいけない費用のことです。自動車税は二年に一回(原則一括払いだが場合によっては分割も可)で5月までに支払います。また、車検も二年に一回車検代として重量税+自賠責保険+印紙代+車検基本料を支払います(車検代も分割払い可能)。車検にかかる費用の内法定費用(重量税、自賠責保険、印紙代)はどこに車検を頼んでも変わりませんが、車検基本料は車検をお願いする業者によって大きく異なってくるので気をつけましょう(正規ディーラーに頼むとかなり高額です)。
基本維持費は年間換算にすると1.4TFSIで89,220円、1.8TFSI・2.0TFSIで94,720円です。

また、注意して欲しいのが、上の表の金額は基本維持費の最低金額であって車検時の点検で何か不備が見つかって部品交換をすることになると、追加で交換部品代(整備料金)を支払わなくてはいけません。何も異常がなければ交換部品なしで0円ですが、エンジンオイルやブレーキフルード、オイルフィルター、ブレーキパッドなどの消耗品の交換は必要になってくるので経験上50,000円くらいは交換部品代で車検代に上乗せされます。

変動維持費(※一例です)
 
名目 金額(年間維持費) 金額(月間維持費) 内訳
駐車場代 180,000円 15,000円 月額15,000円×12ヵ月で計算
任意保険 67,000円 5,600円 ・対人対物補償:無制限
・人身損害保険:5000万円
・車両保険:なし
・運転者:本人限定(26歳以上)
・等級:6等級(新規)
・ゴールド免許
ガソリン代 50,000円 4,200円 ・年間走行距離:5000km
・ガソリン代:約160円/L
・燃費:約16km/L
自動車ローン 317,000円 26,420円 ・支払総額:1,900,000円 (Cクラス中古平均価格)
・頭金:500,000円
・借入金額:1,400,000円
・ボーナス返済額:なし
・年利:5%
・借入期間:5年(60回払い)
合計 614,000円 51,200円

続いて3代目A3の変動維持費です。変動維持費とは駐車場代や保険料など車を所有する人の環境や乗り方によって変化する維持費の事です。変動維持費の中で大きな割合を占めるのは駐車代と自動車ローンです。駐車代に関してはピンキリで都内で所有するには15,000円~50,000円で郊外や戸建ての場合0~10,000円といったところでしょう。
自動車ローンに関しては頭金の額やボーナス月の返済額によって月々の支払額が大きく異なってきます。ローンを組まずに一括で購入してしまえばローンは0円ですし、頭金を多く払えばその分月々の返済額は安くなります。上の表は総額190万円の中古のA3を頭金に50万円を支払い5年ローン(60回払い)で購入したケースです。
また、任意保険ですが保険会社やプランによって額が異なってきますが、任意保険料の大小を一番大きく左右させるのは”車両保険を付けるか付けないか”です。正直なことを言ってしまうと車両保険は付けるに越したことはありません(新車なら絶対につけます)。しかし、保険は掛け捨て(何も起こらない限り損)であり私の場合はなるべく維持費は安く抑えたいので中古車の場合は(車種によりますが)車両保険を付けないことが多いです。どうしても心配な方はエコノミープランなどの車両保険に加入することをお勧めしま

3代目A3の故障は??

3代目A3でよくある故障はトランスミッションの故障です。前期型6速DCT(Sトロニック)の故障の頻度はやや高めです。Sトロニックはオートマチックトランスミッションの様に運転できますが、トランスミッションの構造自体はMT同様クラッチを有しており、このクラッチが原因の故障が多く見受けられます。症状としては、そもそもギアに入らない、1速2速で過度なガタつきを感じる、変速時に異音がするなどがあります。トランスミッションの故障は修理費が高額でSトロニックの場合は40万円~程度。A3の中古車を探すときは点検・整備記録に目を通して、クラッチの交換歴があるかを確認しましょう(交換歴がある個体は新しいクラッチが入っているので、故障しにくい)。また、試乗して異音やガタつきがあるかどうかも確認しましょう。後期型になりトランスミッションの信頼性も向上しているので、故障が心配の方は後期型の購入をおすすめします。
トランスミッション以外には大きな故障はあまり聞きません。オイル漏れやエアコン・センサー類の不具合はありますが、A3はフォルクスワーゲンと多くのパーツを共有しており、パーツのタマ数(OEMも含めて)が多くあるのでマイナートラブルの修理はそれほど高額ではありません。
また、ディーラーによっては保証プランなどが用意されているところがあるので、購入時はディーラーに相談しましょう。おすすめは保証付きの認定中古です。

関連記事

  1. 【ベンツ】3代目Cクラス(2007~2014年式)を買おう【中古車選び】

  2. 【VW】ティグアン(2008年~2016年式)を買おう【中古車選び】

  3. 【ベンツ】三代目Aクラス(W176)はどのグレードが買い?【車選び】

  4. メルセデス・ベンツ CLA180(C117)

  5. 【BMW】5世代目 3シリーズ(2005~2012年式)を買おう【中古車選び】実験

  6. 【中古車】Audi R8 を買おう(2007〜2012年式)