ポルシェ カイエンS 958型(前期)の魅力とは?
ポルシェ カイエンS 958型は、ポルシェの高級SUVであるカイエンの2代目モデルです。カイエン958型は2010年に販売が開始され、2010年~2014年発売モデルが前期、2014年以降発売のモデル後期となっています。958型は、初代カイエンに比べて軽量化や燃費向上などの改良が施されており、スポーティさと快適さを両立しています。また、エンジンは4.8リットルのV8ガソリンエンジンで、400馬力のパワーを発揮します。このエンジンは、ポルシェの伝統的なフラット6エンジンとは異なりますが、ポルシェらしい高回転性とレスポンスの良さを備えています。さらに、8速オートマチックトランスミッションや空力パーツなどの先進的な装備も搭載されており、走行性能や安全性も高いレベルで保たれています。
ポルシェ カイエンS 958型は、ポルシェの中でも人気の高いモデルであり、多くのファンを魅了しています。その理由は、ポルシェのスポーツカーとしてのDNAを受け継ぎながらも、SUVとしての実用性や豪華さも兼ね備えているからです。このモデルは、市街地から高速道路、オフロードまで幅広い走行環境に対応できる万能な車です。また、内装や外装も高級感や個性を感じさせるデザインで仕上げられており、見た目にも満足できる車です。ポルシェ カイエンS 958型は、スポーツカーとSUVの両方の魅力を持つ、まさに夢のような車なのです。
そんなポルシェ カイエンS 958型(前期)ですが、中古市場では400万円以下の個体が多く出てき始めています。新車価格が約1,200万円なので、1/3以下の価格まで下がってきています。新車時には手が届かなかった方にとっても、今ならお買い得な価格で手に入れることができるチャンスです。この記事では、ポルシェ カイエンS 958型(前期)の購入を考えている方向けに、ポルシェ カイエンS 958型(前期)をご紹介していきます。
カイエンS 958型(前期)を詳しく見ていこう
カイエン 958型(前期)のスペック
グレード名 | 排気量 | エンジン | 最高出力/最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | 燃費 | 新車価格 |
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カイエン | 3,598cc | V6 | 300ps/6300rpm 40.8kgm/3000rpm | 8速AT/6速MT | 4WD | 7.9km/L | 8,210,000円 |
カイエンS | 4,806cc | V8 | 385PS/6,200rpm 51.0kgm/3,500rpm | 8速AT | 4WD | 7.9km/L | 11,900,000円 |
カイエン・ターボ | 4,806cc | V8ターボ | 500PS/6,000rpm 71.4kgm/4,500rpm | 8速AT | 4WD | 7.2km/L | 16,300,000円 |
カイエンGTS | 4,806cc | V8 | 405PS/6,500rpm 51.0kgm/3,500rpm | 8速AT | 4WD | -km/L | 13,000,000円 |
カイエン・ターボS | 4,806cc | V8ターボ | 550PS/6,000rpm 76.5kgm/4,500rpm | 8速AT | 4WD | -km/L | 19,770,000円 |
ポルシェ カイエン958型には上記の通り、カイエンS以外に複数のグレードが存在します。
カイエンSは、高性能なV8エンジンと8速ATを搭載したスポーツSUVです。カタログスペックでは、最高出力は400馬力、最大トルクは51.0kgmという圧倒的な数値を誇ります。また、0-100km/h加速は6.5秒、最高速度は258km/hというスポーツカー並みの走りを実現しています。さらに、エアサスペンションやPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメント)などの先進装備により、オフロードでも快適な乗り心地を提供します。
エクステリア
大きさは全長×全幅×全高=4845×1940×1710mmでホイールベースは2895mmと、車幅はかなり大きめで立体駐車場とかに入らない可能性があるので注意しましょう。
カイエンS 958型は、ダイナミックなラインと曲線的なシルエットが特徴です。
フロントからの見た目は、大型のグリルとシャープなヘッドライトが目を引きます。大きなフロントグリルはエンジンの冷却性能を最大化するために設計され、効率的な冷却を実現しています。
サイドからの見た目は、カイエンSのスポーティなプロポーションが際立ちます。車体は流線型であり、空気抵抗を最小限に抑えるよう工夫されています。また、21インチの大型ホイールが力強さとスポーティさを強調しています。
リアからの見た目は、幅広いテールライトとデュアルエキゾーストが目を引きます。テールライトはLEDテクノロジーを採用し、明るく鮮やかな光を放ちます。デュアルエキゾーストはパフォーマンスを象徴し、V8エンジンの力強さを感じさせます。
カイエンS 958型は、先代に比べてよりスポーティかつダイナミックなデザインが採用されています。より流線型でシャープなラインが特徴であり、先代よりもよりスポーティかつモダンな外観となっています。
カイエンS 958型では、フロントグリルが大型化し、より力強さを感じさせるデザインになっています。グリルの形状やディテールが変更され、より迫力のあるフロントフェイスが実現されています。
ヘッドライトもアップデートされ、カイエンS 958型では、先代に比べてより洗練されたヘッドライトが採用されています。LEDテクノロジーが導入され、より明るく効果的な照射を実現しています。また、デザインも先代と比べてよりシャープでスタイリッシュなものとなっています。
後部のテールライトにもデザイン変更が加えられています。先代に比べて幅広くなり、より鮮明で高級感のあるデザインとなっています。LEDテクノロジーが採用され、より明るく視認性の高いテールライトが提供されています。
カイエン 958型(前期)は10年以上前の車ですが、その見た目は現行型に引けを取りません。ちなみに私は現行型より1世代前の958型のカイエンの見た目の方が好みです。
インテリア
カイエンS 958型は、広々とした空間と高品質な素材が組み合わさり、乗り心地と快適性を追求したインテリアを備えています。その魅力を詳しくご紹介いたします。
まず、車内空間の広さに注目です。このSUVは、広い車内空間を活かし、ドライバーや乗客にゆとりのスペースを提供しています。長時間のドライブでも快適に過ごせるだけでなく、後部座席も広々としており、膝や頭のスペースに余裕があります。
また、カイエンS 958型のシートは、快適性を重視して設計されています。高品質な素材で覆われ、優れたクッション性とサポート性を持っています。長時間の運転でも疲れにくく、快適な姿勢を保つことができます。さらに、シートの調節やメモリ機能も備わっており(オプション装備)、ドライバーや乗客の個別の好みに合わせて自由に調整できます。
高級感溢れる素材と仕上げも、カイエンS 958型のインテリアの特徴です。レザーやアルカンターラなどの上質な素材が使用されており、優れた風合いと耐久性を提供します。細部まで丁寧に仕上げられたインテリアは、高品質と精密さを感じさせます。
さらに、カイエンS 958型は快適性を追求するための機能も充実しています。マルチゾーンクライメートコントロールによる個別の温度調節やシートヒーター、通気機能などが装備されており、各乗員の快適な環境を確保します。また、騒音や振動を効果的に抑えるノイズキャンセレーション技術も採用されています。
さらに、実用性と収納スペースにも配慮されたインテリアとなっています。ラゲッジスペースは広々としており、後部座席を倒すことでさらに大容量の荷物を積むことができます。また、多数の収納スペースが配置されており、ドアポケットやセンターコンソール、グローブボックスなどがあり、小物や必需品の整理に便利です。さらに、カップホルダーやディンプル付きのコンパートメントなど、細かなアイテムの収納にも考慮されています。
カイエンS 958型では、後部座席のシート配置も調整可能です。シートを個別に倒したり、前後にスライドさせたりすることで、快適な乗車スペースや荷物の配置を自由に調整することができます。
また、サンルーフや4ゾーンの独立エアコンはオプションなので、中古車を探すときは付いているオプションは注意して確認しましょう。
走行性能
ポルシェカイエンS 958型(前期)は、スポーツカーのDNAを持つSUVとして、その走行性能と快適さにおいて非常に魅力的な存在です。私自身、高速道路と峠道での試乗を通じて、その真価を実感することができました。
高速道路での走行では、アクセルを踏み込むとカイエンSは一瞬で加速し、素晴らしいパフォーマンスを発揮します。さらに、コーナーでのハンドリングは驚異的で、2トン以上あるカイエンSの重量感を感じさせない軽快さと安定性があります。路面の凹凸をしっかり吸収する足回りも、乗り心地を高めています。
一方、峠道では、カイエンSの力強いエンジンが真価を発揮します。V8エンジンが繰り出す400馬力のパワーと500Nmのトルクは驚くほど強力で、坂道でも全くストレスなく登っていきます。また、ブレーキの効きも抜群で、安心して制動操作ができました。特にダウンヒルでは、エンジンブレーキが効果的に働き、コントロールしやすい走りを提供してくれます。カーブでの回頭性も高く、運転者との一体感を感じながら楽しむことができました。
ポルシェカイエンS 958型(前期)は、SUVとしての実用性とスポーツカーとしての走行性能を見事に融合させたモデルです。乗り心地も快適で、広々とした荷室も実用的です。ただし、1940㎜の車幅が街中ではやや取り回しが悪く感じられます。あと、燃費は褒められたものではありませんので、注意が必要です(7km/Lもなかったような、、)。それでも、その走行性能とスポーティな走りは、ポルシェの伝統と技術の結晶と言えるでしょう。
安全性
カイエンS 958型の安全性は、米国道路安全保険協会(IIHS)のテストで最高評価の「トップセーフティピックプラス」を獲得しています。また、欧州の安全評価機関であるユーロNCAPのテストでも最高評価の5つ星を獲得しています。
カイエンS 958型の安全性の秘密は、ポルシェの独自の安全技術にあります。ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)、ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)、ポルシェ・トルク・ベクタリング・プラス(PTV Plus)などの技術により、カイエンS 958型は優れた走行性能と安全性を両立しています。
- ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM): PASMは、路面状況や走行状況に合わせてサスペンションの硬さを自動的に調整するシステムです。これにより、カイエンS 958型は優れた乗り心地と走行性能を両立しています。
- ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC) :PDCCは、ロールを抑制するシステムです。これにより、カイエンS 958型は高速走行時でも安定した走行を実現しています。
- ポルシェ・トルク・ベクタリング・プラス(PTV Plus) :PTV Plusは、後輪にトルクを配分するシステムです。これにより、カイエンS 958型はコーナリング時でも優れたトラクション性能を発揮します。
なお、衝突軽減ブレーキやレーンキープアシストなどは2014年式以降(後期型)には装備されていますが、前期型には装備されていませんので気を付けてください。
カイエンS 958型(前期)の故障は?
オイル漏れ
カイエンS 958型(前期型)は、オイル漏れが起こりやすい車種です。特に、エンジンオイルやトランスミッションオイルの漏れがよく報告されています。オイル漏れが起こると、エンジンやトランスミッションの故障につながる可能性がありますので、定期的な点検と交換が重要です。オイル交換だけなら工賃込みで数万で済みますが、オイル漏れが原因でエンジンやトランスミッションまでダメージが及ぶと数十万~の修理費がかかりますので、オイル交換は定期的に行ってください。
エアサスの故障
カイエンS 958型(前期型)には、エアサスが搭載されています。エアサスは、乗り心地や走行性能を向上させるのに役立ちますが、故障しやすい部品でもあります。エアサスが故障すると、車高が低下したり、タイヤが接地しなくなったりするなどの問題が発生します。エアサスの故障は、エアサスコンプレッサーやエアサスバッグなどの交換が必要になるため、数十万円の修理費用がかかることは覚悟しましょう。中古のカイエンSを購入する場合には、エアサスの状態は必ず確認しておきましょう。
電動パワーステアリングの故障
カイエンS 958型(前期型)には、電動パワーステアリングが搭載されています。電動パワーステアリングは、ハンドル操作を軽くする役割がありますが、故障しやすい部品でもあります。電動パワーステアリングが故障すると、ハンドルが重くなったり、ハンドルが切れなくなったりするなどの問題が発生します。電動パワーステアリングは、モーターやポンプなどの交換が必要になるため、数万円の修理費用がかかる場合もあります。